洛西寮を利用されて未来へ前向きとなられ自立へ向かわれました!

 

「行動に移したから今の自分がいる。道が見えた。」
「残りの人生立ち止まらず、過去は思い出、未来に向かって欲しい。」

洛西寮入所に至った理由は?

目が悪くなってからそれまでの仕事ができなくなり、何年もの間、世間から離れていた。

徳島の田舎に母と二人で住んでいたが、自分が8050問題の年齢50歳になった時、将来について考えた。

親族から洛西寮の存在を聞いていたので、一度、徳島にはない、こういう施設で生活してみて、自分の人生を前向きにとらえようと思った。

 

洛西寮の作業や生活を通して感情または行動の変容がありましたか?

目が悪くなってからは、自信をなくし、表に出るのが怖かった。もう何も出来ないとも思った。

変化が起きたのは、歩行訓練士さんに館内歩行を教えてもらった時。すぐ覚えて勘が良いと言われたり、見えていた頃は器用じゃなかったのに、職員さん達に器用で色々出来ると褒められたり、毎日にやりがいが出てきた。

それまではずっと家に居たが、生活と仕事のメリハリが出来たこと、働いて対価をもらうことで、どんどん感覚を取り戻していった。

それを洛西寮で目覚めさせてもらった。洛西寮で肉体も精神もリハビリが出来た感じがする。

ずっと家にいた生活から、社会へと段階を経るために、洛西寮での生活や作業は不可欠だったと思う。

 

やりたいことが明確になったきっかけは?

パソコン、iPhone、歩行などをマスターして、創作活動がしたいという思いがあった。

3年前に、一念発起し徳島でパソコンを習い始め、創作活動がしたく文字入力のみ習っていたが、母や自分の体調不良もあり止まってしまっていた。

入所後、「パソコンやスマホを使いたい」というきっかけになったのは歩行訓練士のTさん。ラジコを使えるようになりたい、と相談し、操作を教わった。その時に3年前に一度パソコンの習得を断念したことを思い出した。

今回、パソコンを使う必要性がはっきりしたこと、視覚障害者の訓練のプロに解りやすく教わったことで応用が利くようになり、楽しくなってきて、去年の秋ごろ、創作活動への意欲が再び出てきた。

友達へも相談したところ、みんな背中を押してくれた。

そうなると、パソコンをもっと出来るようになりたくなった。洛西寮でそれが出来れば良いと思っていたが、作業と自分が望むパソコンの時間の両立が難しいと感じた。そこで、以前お世話になった鳥居寮(京都ライトハウス訓練事業所)に連絡したところ快諾してくれ、家族も応援してくれた。

部屋替えも大きかった。同室者が週末帰省する人だったので、一人の時間が出来て、将来のことを更に考えるようになった。生活、パソコン、週末の一人の時間、色んなことが重なった。人生方向転換する時は、そういうものが揃うのだと思う。

プラス面だけが人間の方向性を見つけるものではない。

たとえば、場所に限らず、人間関係はどこにでもある。マイナス面も当然ある。

自分でリサイクルし、どう再利用するか。人生のコツだと思う。

寮でのちょっとした騒音、間仕切りのある相部屋等あるが、人がいる安心感、寂しくない環境は、在寮時はわからなかったが、退所後に感じる。どう感じるかは自分次第。

外から見える寮の景色はまた違って見える。寮の良い所が見える。

寮では、作業、栄養管理、体調管理をしてもらい、心身ともに不要なものが取り除かれていった。

 

同じような立場の方に対してのメッセージ

とにかく勇気を出して一歩踏み込んで欲しい。

家にずっと居てはいけない。いつまでも親の世話にはなれない。

そういう意味でも、洛西寮は、中途失明の人にとって過去の自分を取り戻すには最適な場所。

生まれつき全盲の人にとっても、一度、洛西寮で時間を使ってみて欲しい。

生活リズムや精神を整え、将来のことを考えて、洛西寮で長く生活するのも良いし、次のステップに進むのも良しだと思う。自分にとって、洛西寮は寄り道ではなく、有意義な時間の使い方だった。

一人でも多く救われる人がいれば良いと思う。

自分がファーストペンギンになるから、あとに続いて欲しい。

行動に移したから今の自分がいる。道が見えた。

残りの人生立ち止まらず、過去は思い出、未来に向かって欲しい。