京都視覚障害者支援センターのホームページへようこそ!
ここですごす日常が
あなたの希望につながれば
ひとりひとりの「できる」を一緒に見つけ、寄り添って
「できる」が増えていく喜びを共に分かち合う
そんな場所を目指しています
おしらせ
●2022年11月7日 「8050問題」とインタビューをトップページに掲載
●2022年10月1日 盲人ホーム美鈴は、就労継続支援B型「美鈴治療院」として障害福祉サービス事業所に移行して運営をします。
●2021年11月19日 YouTubeに「見えなくてもできる!」をアップしました。トップページの下記からでもご覧頂けます。
●2021年11月5日に、京都視覚障害者支援センターは開設40年を迎えました!
視覚障害福祉サービス事業で培ってきた基盤をさらに進化させ、みなさまの人生が希望に満ちた日々となりますよう支援をさせていただきます。
【法人理念】
「希望に満ちた成長への喜び」
【行動指針】
「働く力、よりよい生活、あなたの能力や可能性に合った自立に向けての支援を行ないます」
利用者募集中です!
障害者支援施設洛西寮では利用者を募集しています。見学等随時受けつけていますので、お気軽にご連絡下さい!!
電話:075-333-0171
【8050問題について】
80歳代の親が50歳代の子どもの生活を支えている問題です。
背景にあるのは子どもの「引きこもり」です。
「引きこもり」という言葉が社会で使われるようになった1980年代~90年代。当時は若者の問題とされていました。
それから約30年が経ち、当時の若者が40歳代から50歳代となり、その親は70歳代から80歳代になっています。
こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ちゆかなくなる深刻なケースが目立ちはじめています。
中途失明者をはじめとする視覚障害者も、高齢の母が40歳~50歳代の視覚障害のある子供を養護しているケースが相当数存在していると思われます。
実際、当法人が運営する「障害者支援施設洛西寮」でも、2020年から立て続けに8050問題でニーズのある方が入所に結びつきました。
現在洛西寮では、そうしたニーズに対して受け入れる体制作りをしています。
洛西寮は単なる入所して生活をするだけのところではなく、見えなくなって喪失したものの中で、これから何が必要か、自分が何を欲しているのか、こうありたい、こうなりたい等、自己理解を深めていただき、生活を通してじっくり猶予期間を味わうことで、希望をその手につかんでいただくよう、きっかけ作りのサポートに努めています。
8050問題で相談がありましたらご連絡下さい。
自立に向けた新たな一歩のお手伝いをさせていただきます。
インタビュー Kさん
「行動に移したから今の自分がいる。道が見えた。」
「残りの人生立ち止まらず、過去は思い出、未来に向かって欲しい。」
●洛西寮入所に至った理由は?
目が悪くなってからそれまでの仕事ができなくなり、何年もの間、世間から離れていた。
徳島の田舎に母と二人で住んでいたが、自分が8050問題の年齢50歳になった時、将来について考えた。
親族から洛西寮の存在を聞いていたので、一度、徳島にはない、こういう施設で生活してみて、自分の人生を前向きにとらえようと思った。
●洛西寮の作業や生活を通して感情または行動の変容がありましたか?
目が悪くなってからは、自信をなくし、表に出るのが怖かった。もう何も出来ないとも思った。
変化が起きたのは、歩行訓練士さんに館内歩行を教えてもらった時。すぐ覚えて勘が良いと言われたり、見えていた頃は器用じゃなかったのに、職員さん達に器用で色々出来ると褒められたり、毎日にやりがいが出てきた。
それまではずっと家に居たが、生活と仕事のメリハリが出来たこと、働いて対価をもらうことで、どんどん感覚を取り戻していった。
それを洛西寮で目覚めさせてもらった。洛西寮で肉体も精神もリハビリが出来た感じがする。
ずっと家にいた生活から、社会へと段階を経るために、洛西寮での生活や作業は不可欠だったと思う。
●やりたいことが明確になったきっかけは?
パソコン、iPhone、歩行などをマスターして、創作活動がしたいという思いがあった。
3年前に、一念発起し徳島でパソコンを習い始め、創作活動がしたく文字入力のみ習っていたが、母や自分の体調不良もあり止まってしまっていた。
入所後、「パソコンやスマホを使いたい」というきっかけになったのは歩行訓練士のTさん。ラジコを使えるようになりたい、と相談し、操作を教わった。その時に3年前に一度パソコンの習得を断念したことを思い出した。
今回、パソコンを使う必要性がはっきりしたこと、視覚障害者の訓練のプロに解りやすく教わったことで応用が利くようになり、楽しくなってきて、去年の秋ごろ、創作活動への意欲が再び出てきた。
友達へも相談したところ、みんな背中を押してくれた。
そうなると、パソコンをもっと出来るようになりたくなった。洛西寮でそれが出来れば良いと思っていたが、作業と自分が望むパソコンの時間の両立が難しいと感じた。そこで、以前お世話になった鳥居寮(京都ライトハウス訓練事業所)に連絡したところ快諾してくれ、家族も応援してくれた。
部屋替えも大きかった。同室者が週末帰省する人だったので、一人の時間が出来て、将来のことを更に考えるようになった。生活、パソコン、週末の一人の時間、色んなことが重なった。人生方向転換する時は、そういうものが揃うのだと思う。
プラス面だけが人間の方向性を見つけるものではない。
たとえば、場所に限らず、人間関係はどこにでもある。マイナス面も当然ある。
自分でリサイクルし、どう再利用するか。人生のコツだと思う。
寮でのちょっとした騒音、間仕切りのある相部屋等あるが、人がいる安心感、寂しくない環境は、在寮時はわからなかったが、退所後に感じる。どう感じるかは自分次第。
外から見える寮の景色はまた違って見える。寮の良い所が見える。
寮では、作業、栄養管理、体調管理をしてもらい、心身ともに不要なものが取り除かれていった。
●同じような立場の方に対してのメッセージ
とにかく勇気を出して一歩踏み込んで欲しい。
家にずっと居てはいけない。いつまでも親の世話にはなれない。
そういう意味でも、洛西寮は、中途失明の人にとって過去の自分を取り戻すには最適な場所。
生まれつき全盲の人にとっても、一度、洛西寮で時間を使ってみて欲しい。
生活リズムや精神を整え、将来のことを考えて、洛西寮で長く生活するのも良いし、次のステップに進むのも良しだと思う。自分にとって、洛西寮は寄り道ではなく、有意義な時間の使い方だった。
一人でも多く救われる人がいれば良いと思う。
自分がファーストペンギンになるから、あとに続いて欲しい。
行動に移したから今の自分がいる。道が見えた。
残りの人生立ち止まらず、過去は思い出、未来に向かって欲しい。
★見えなくてもできる!★ 法人開設40周年記念ビデオ
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